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恋のイルミネーション [山ノ内町の風景]


[黒ハート]恋のイルミネーション[ぴかぴか(新しい)]



    先日、髪をカットしに理容院へ行った。

    これまでも書いたが、わたしは、美容院へはほとんど行かない。

    肩こりがひどいもので、理容師さんのマッサージや、足が極度に浮腫んでいた時はフット・バスなども重宝させて頂いたので、距離的にも近い理容院のお世話になっているのが常なのだ。

    この理容院には、まだ二十一、二歳の若い理容師さんがいる。

    パソコンを始めたばかりのわたしに、色々アドバイスしてくれたり、二年前、初めてのブログを立ち上げる際の冒頭の部分を打ち込み、ブログの作り方を教えてくれた女性である。

    その若い理容師さんとクリスマスのイルミネーションの話をした。

    彼女も、せっかく、街の中がイルミネーションで飾られているのに、観光客の姿がまったくというほど見えないのは、やはり寂しいと言う。

    以前は、駅のそばに雪でかまくらを作ったりして、それなりに盛り上がってもいたが、年々降雪量が減少したり、安全性の問題などもあって、今は、イルミネーションに替わった。

    でも、これといった誘客に結びつくものでもなく、出来れば、こうしたイルミネーションをもっと大掛かりに広め、ここを恋人たちの「愛」の誓いの場としてはどうか・・・・?というのが、彼女の発想である。

    確かに、年配の人たちが言うには、かつての街は、新婚旅行の人気スポットであったそうだ。

    街中に、ハネムーンのカップルがおしゃれに闊歩していたと聞いたこともある。

    恋愛映画もいくつか作られたそうで、言わば「恋」にまつわる歴史にも長じた街なのだ。

    彼女のような若い人たちの発想にも時にキラリと光るものがある。

    ただ、それには、やはり一種のストーリー性が必要だろう。

    可愛くて、ほのぼのとする恋ばなをショート・ストーリーで演出出来ないものだろうか?

    舞台は、既にここにあるのだから・・・・。

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地デジ不毛地帯 [山ノ内町の風景]


地デジ不毛地帯


    
    少し前の北信ローカルを読んでいたら、気になる記事が目に入った。

    「山ノ内町 地デジ対応の遅れ顕著」

    と、いうタイトル記事である。

    記事によると、山ノ内町は実に全国的にも珍しい全エリアVHF受信世帯の地域なのだそうである。

    つまり、地デジに必要なUHFアンテナ設備と地デジチューナー内蔵テレビなど二重の設備投資をしなければならないため、その金額がネックになっていて、住民が地デジに変えたいという気分にならないためではないかと、関係者は分析している。

    確かに、地デジにしなければテレビが映らなくなるという危機意識は、高齢者世帯になればなるほど薄いと思われる。

    地デジのなんたるかが今一つ把握できないため、「うちは、地デジなんか映らなくても、今までのテレビ番組が観られればいいんだよ」と、考えている人も少なくないだろう。

    つまり、地デジと今のテレビは全くの別物と考えているのではないかと思われる。

    しかも、地デジ導入には高額のお金がかかるとなれば、誰も好きこのんで地デジ対応テレビなど買おうとは思わない。

    町は、総務省信越総合通信局とテレビ放送のNHK、民放各局からの指摘を受け、9月16日から24日までNHK総合テレビのアナログ派で、町内限定の「地デジ切り替えのお願い」を、テレビ画面下に表示することを了承したそうである。

    こんな不思議なスクロール・テロップが流れるのは、おそらく山ノ内町だけなのであろう。

    いわば、ある意味記念すべきテロップといえる。

    また、町でも、VHFアンテナの家庭を戸別訪問をすることで、地デジへの早い対応を呼びかける方針だという。何故なら、雪が降ってしまうと、屋根の積雪が邪魔をしてアンテナの設置作業が出来なくなるからである。

    さらに、地デジ対応の遅れが顕著な理由の一つに、町内には旅館やホテルが多く、こうした宿泊施設の設備投資がバカにならないために、二の足を踏んでいる所が多いのである。

    かつてのバブル期のような観光客の入り込みがあるのならば、地デジ切り替えもスムーズに出来るのだろうが、この不景気で客足が伸びない時期に多額の出費は痛手である。

    テレビ一台5万円の単純計算としても、客室100室の施設では500万円もかかるのだ。ここにアンテナ配線のし直し料などを加えれば、大変な額になってしまう。

    そのため、旅館関係者の中には全室テレビなしとして、その分を宿泊料金の値下げでカバーしようという意見もある。

    若者などは、携帯でワンセグを観ることも出来るので、その方が嬉しいという反応が大方だろうが、温泉旅館の一室で一日ゆっくりと過ごしたいと思うお年寄りたちにとっては、テレビは必需品といっても過言ではない。

    果たして、テレビなしの部屋にお年寄りたちが泊ってくれるかが問題だと、関係者は頭を悩ませている。

    加えて、志賀高原という広大な地域を抱える同町では、ここのアナログテレビ配線をそのままに、地デジをアナログ放送に変換して視聴できる共聴アンテナを丸池と、発哺・高天ヶ原の二か所に設置し、距離のある熊の湯方面にはケーブルを経由し受信させるという計画を進めているらしい。

    山ノ内町のこの地デジ不毛環境をどうするのか?

    来年7月の全面アナログ放送停止までに、冬季の工事が出来ないことを考えれば、移行までの時間はほとんど残されていないのだ。


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渋温泉・温泉寺の話 [山ノ内町の風景]


渋温泉・温泉寺の話♨



    先日、ある人から面白い話を聞きました。

    山ノ内町の渋温泉にまつわる伝説だということですが、渋温泉には温泉寺という開山(横湯山)700年改宗450年という佐久郡前山村曹洞宗貞祥寺の末寺があります。

    武田信玄より寄進を受けた事でも有名な名刹です。

    このお寺には、昔から不思議な言い伝えがあり、お寺の近くを流れる横湯川に、ある時、真ん丸な石が流れて来るのだそうです。

    それは、まるで人間が削ったような丸さの石で、それが川の上流からゴロゴロと流れ落ちて来ると、その温泉寺のご住職の 代が替わる暗示なのだそうです。

    このような住職の代替わりにまつわる話は、日本各地にもあるようで、かつてあるテレビ番組では、国内のあるお寺の裏山の土手に、直径30センチほどの丸い石が頭をのぞかせ、それが次第に表へ姿を現わして来て、土手から転がり落ちると、そのお寺の住職がお役御免になるという、代替わりの逸話を放送していました。

    そして、そのお寺の裏山の土手には、既に頭をのぞかせ始めた丸石があり、説明にあたる住職が、

    「ここまで出てきているので、おそらくわたしの寿命もあと数年というところでしょうな」

    と、笑っていました。

    しかし、その住職が亡くなったという話は未だに聞きませんので、たぶん、石はまだ落ちないのかもしれません。

    古いお寺には、数々の迷信や伝説の類があるものですが、檀家衆が主に中心となりそういう不思議な噂を広めることで、近隣住民の信仰心を集めていたという歴史があるのかもしれません。

    このハイテク時代になっても、未だに人々の心の底には信仰とか言い伝えが大きく根を張り続けている矛盾が、何とも日本的で面白いと思いました。

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六 番 [山ノ内町の風景]


[信号]六  番


    山ノ内町にお住まいの人なら、「六番」の意味はすぐにお判りですよね。

    では、ここは、何故「六番」と呼ばれるのかご存知ですか?

    それは、初めて平穏村に電話が引かれた頃、この場所の電話が六番目に開設して、電話番号が「6」だったからなのです。

    確か、「1」は、渋温泉の山本館さんだったそうです。

    楓通りをのぼった梅翁寺の近くに電話交換所があり、そこで女性交換手たちが「お待ちください。おつなぎします」と、言いながら、電話を取り次いでいたそうです。

    こういう時代は、本当によかったですよね。

    その交換手が何処の家の娘さんかも住民はみんな知っていて、交換手とも和気あいあいの会話をしながら電話をかけていたそうです。

    それが、たった六十年ほどの間に今のような訳のわからない時代が来るとは、誰が想像したでしょうか?

    先日も、また、NTTフレッツ窓口というところから、意味不明の書類が届きました。

    既に、光電話に替える手続きはすべて済んでいるはずにもかかわらず、おかしな書類が届いたのです。

    そこで、「この書類は必要ないはずです」と、電話をしようとしたのですが、やはり、案の定、紹介された電話番号にはつながりません。「プー」という音がなり続けているばかりです。

    おそらく、会社内部の連絡がまったく機能していないのでしょう。

    仕方がないので、結局また地元のNTTに電話をかけて訂正してもらいました。しかし、それでも、以前の担当者が不在だということで、すべての事由を把握してもらうまでに30分以上かかりました。

    そこで得た結論。

    NTTは、問い合わせ電話は一切かからないようにするために、わざと架空の電話番号を教えているということです。

    これまでに、教えてもらった電話番号で実際にかかったものは、電話帳に記載されている地元の電話番号の一つと、そこで教えてもらった電話番号の一つだけです。

    あとの四件は、すべてダメでした。

    機械が便利になれば、ますます生活は不便になります。

    これは、間違いありません。

    で、先の「六番」の意味ですが、これは、山ノ内町交番の別称です。山ノ内町では交番のことを「六番」と呼ぶのです。

    観光客の方は、覚えておいた方が良いですよ。

    何か事件や事故に巻き込まれた時、「六番へ行ってみなさい」と、言われたら、それは交番のことですから。

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山ノ内町応援キャラクター [山ノ内町の風景]


山ノ内町応援キャラクター


    今年の春から、山ノ内町商工会を中心に山ノ内町や山ノ内町観光連盟、町内外の有志で作る「チーム恋するやまのうち」が、長野美術専門学校の学生たちと進めてきた山ノ内町応援キャラクターが、このほど完成したという。

    小学五年生の女の子「ノウチ」が、個性豊かな神様たちと繰り広げる、山ノ内町の良いところ、美味しいもの発見のための町内めぐりが物語となっている、ストーリー性をもったキャラクターたちという設定である。

    「ノウチ」は、年齢11歳。慎重143センチ。37キロで、自分を「わたし」と呼ぶ。彼女の頭の上には風の精霊「ヤマセ」がくっついているらしい。

    「ノウチ」の家に住みついた新米の山の神様が「シガ公」という、おそらくはカモシカをモデルとした神様で、角の一本(ネマガリダケらしい)を友情の証としてノウチに渡してある。自分を「おいら」と呼ぶ。

    オコジョをモデルとした神様が「オコ子」。山ノ内町に季節を運ぶ四季の神様で、ノウチには姉のように慕われていて、おいしい物、可愛いものには人一倍のこだわりがあるらしい・・・。自分を「あっち」と呼ぶ。

    「トウ爺」は、たぶん、ホタルの化身。山ノ内町の水や温泉を守る水の神様。音楽好きで、物知りなジェントルマン。自分を「わたくし」と称する。

    という四体のキャラクターである。

    現在は、このキャラクターを使いショートストーリー仕立てにした作品を制作中らしい。

    どんなストーリー展開になるのか、楽しみであるが、やはり、渋温泉のゆるキャラ「渋ざる」や地獄谷野猿公苑の「スノーモンキー」とのイメージのバッティングをどうするのかという疑問が残る。

    また、わたしのような素人から、やや口はばったいことを言わせて頂くと、このキャラクターたちの一人称にも、少しばかり違和感がある訳で、山ノ内町のキャラクターであるなら、一人称は地元の方言が良いのではないかとも考える。

    「うら」「おれ」「あちゃ」などがそれであろう。また、相手をさす言葉も「おめ」「われ」「うんな」「おめた」などがある。

    制作側は、町外の人たちが判りやすいキャラを作ろうとしたのもかもしれないが、一応「神様」を自称するならば、可愛さや親しみやすさの中にも、それなりに土臭さや田舎神秘的な面を打ち出すことも必要なのではなかろうか。

    キャラクターを一体に絞らず、四体作ったというアイデアは、かつての長野冬季五輪のキャラであるスノーレッツを彷彿とさせるが、よほどストーリーを面白く興味深い内容にしない限り、アイデア倒れに終わることとなりかねない。

    キャラクターを有名に出来るか否かは、第三者が想像し得るところの彼らにまつわるストーリー性にかかっているといっても過言ではないのだ。

    長野美術専門学校の学生たちの力量に期待大である。



 ***  写真は、キャラクターの色がやや薄くなっています。

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ちょっと、良い風景 [山ノ内町の風景]


[リゾート]ちょっと、良い風景


    あまり天気が良いので散歩をしてきました。

    その途中で、今までまったく気が付かなかった場所に、ちょっと素敵な風景があることに驚きました。

    それは、山ノ内町役場・保健センターと長野電鉄線路の間にある、ほんのささやかな並木道。

    木々が黄金色に紅葉し、その落ち葉が路上を覆って、実に絵になる晩秋のロマンティックな光景を演出しています。

    お時間のある方は、ぜひ一度ご覧下さい。

    今が一番見頃です。



    そして、湯田中駅に隣接する『楓の湯』の足湯に、冬バージョンのビニールの囲いが出来ました。

    大楓の紅葉も見事ですよ。

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湯田中の大湯 [山ノ内町の風景]


[いい気分(温泉)]湯田中の大湯


 長野電鉄湯田中駅を出て、楓通りをまっすぐに上った左手に、ホテル「よろづや」に隣接するようにして、この「湯田中大湯」はあります。

 開湯1300年の歴史を持つこの共同浴場は、もちろん天然温泉かけ流し。

 源泉は約93度あり、湯船に落ちる湯落ち口で54度ほどの泉温になりますが、それでも熱いので、細長い浴槽は二つに仕切られ、湯落ちしている浴槽に入るにはかなりの度胸が必要です。

 もう一つの浴槽も温泉に慣れていない観光客には、それでも熱いと感じられるかもしれません。

 しかし、泉質は柔らかで、温泉地の共同浴場番付では、西の道後温泉と並んで、東の横綱に位置付けられています。

 近隣の渋温泉も東の前頭に名前を連ねるなど、山ノ内町の温泉は、かなり優秀な評価を頂いているようですね。

 また、この大湯の外には、江戸時代の俳人・小林一茶の句碑が建立されています。

 「雪ちるや わき捨ててある 湯のけぶり」

 近くには、小林一茶の名を一躍世に知らしめた荻原井泉水(1884~1976)と一茶の資料を展示している俳句資料館『湯薫亭』もあります。


  
  ***  写真は、「湯田中大湯」の外に立つ、陸軍軍医総監・松本順が入浴方法を指南した記念杭

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人間心理の不可解さ [山ノ内町の風景]



人間の心理の不可解さ


    山ノ内町の星川という場所で、去年まで八年間の長い間、一月以上にもわたる長丁場の夏祭り・盆踊り大会なるものが開催されて来たのであるが、さすがに、連日の大騒ぎにホテルの宿泊客やご近所から苦情が出て、実行委員の人たちは、今年から別の場所での開催を模索するようになったそうである。

    これまでは、片側が河川堤防という場所にある駐車場で行なわれていてのだが、今度は住宅地の真ん中で行なうことになりそうだとの噂で、その近所の住民たちは、「今度はうちの方か?勝手に決められて大迷惑だ」と思いきや、大反対している一部の人を除いては、案外皆さんが抵抗感がないことに驚いているという話を聞いた。

    事後承諾で、ほぼ納得しているというのである。(実行委員の人たちがお酒の一升瓶を持って、各家庭を回ったそうである)

    マイクを使わないという条件だからとか、うるさくしないからとか、去年までのように歌手は呼ばないとか、まあ、色々と規制を設けての開催を考えているとは言うが、盆踊りがそんなに静かに大人しく開催出来るというのであろうか?

    夜店の類も出るであろうし、ごみも散らかるであろう。

    音楽だって、最初は条件通り静かに始めたとしても、どうせ日を経るごとに大きくなり、人の声や下駄を履いての足音などの騒音をまき散らすことになるのは目に見えている訳で、今、納得している人たちだって、それで耐え続けられるのであろうかと、懸念の声もあるのだ。

    しかし、それでも、近所の人たちは、何を考えているのか実に物分かりの良い大人の対応をしようとしている。観光地の活性化に協力しようという真摯な気持ちからなのか?

    いや、わたしには、どうしてもそうは思えないのだ。何故なら、そう言う人たちも陰では、本当に頭を悩ませているのだから。

    にもかかわらず、表向きの顔は、物事を荒立てたくはないという冷静さを装っている。

    どうして、嫌なら嫌だとはっきり意思表示をしないのか?実に、不可解極まりない。

    迷惑料でももらおうという魂胆か?その方が儲かると思っているのか?でも、一月以上も続くんだぞ。それも毎晩。

    暑い夏の盛りに、窓だって閉め切りになど出来ないだろう。クーラーをかけるから良いと言うのか?いやいや、クーラーなどないお宅だってあるし、病人がいるお宅もあるだろうし、また、その時間には早くも就寝するという人もいるだろう。

    本心は、もっての他だと思いつつも、それを口に出せない。いや、自分の面子のためか、口に出そうとしない。

    だから、わたしは思う。何事も最初が肝心なのだ。いやだと思うのなら、最初からいやだと言い続けることだ。

    もしも、ひとたび物分かりの良い顔をして引き受けたからには、そういう人には後々決して「こんなはずではなかった」と、言って欲しくはない。



     ***  この記事は、今年(2010年)の夏に書いたものです。備忘録として掲載します。




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宿泊業者の上から目線 [山ノ内町の風景]


宿泊業者の上から目線



先日、散歩の途中で、実に興味深い光景を見た。

 六十代ほどの男性のすぐそばに、如何にも高級そうな乗用車が停まり、ドライバーが窓から顔を出すとその男性に訊ねたのである。

 「すみません。ちょっと、教えて欲しいんですが、〇〇〇ホテルはどう行ったらいいんでしょうか?」

 すると、その男性が言うことには、

 「行き方は知っているけど、言わねェ。どうして俺がホテルが稼ぐ手伝いをしなきゃならねェんだ。勝手に探せや」

 ドライバーは、驚いたようないかにも心外だという怪訝な顔つきで、車を走らせて去って行った。そして、その男性は、そばにいたわたしの顔をチラッと見ると、同意を求めるように、

 「ホテルの旦那たちなんか、おれたちと会っても下目に見るだけで話もしやしない。あんな奴らのために誰が協力なんかしてやるかってんだ。----なァ?」

 「はあ・・・・・」

 わたしは、どういう顔をして答えたらいいのか判らず、うすら笑いを浮かべるしかなかった。

 自治体は、観光客の誘致には手っ取り早く旅館やホテルなどとタイアップしてゆるキャラなどを考えればいいと、実に安易に考えている。しかし、これまでも何度も書いて来たように、ホテルや旅館ほど正直住民たちに嫌われている存在はないのだ。

 下馬評では当選確実と思われていた旅館の女将たちが押していた県会議員候補が、一般の家庭の主婦たちのやっかみや恨みで落選するということなど平気で起きる。

 どうして、これほどまでに旅館やホテル関係者はうとまれているのかと言えば、結局、彼らの日ごろからの周囲の住民に対する「殿様」意識がそうさせているのである。

 しかし、どんなに大きなホテルや旅館でも、実際の内情は火の車であることはあまり知られてはいない。傍からは経営者が贅沢三昧に暮らしているようにみえるものの、皆、気の遠くなるような借金をかかえて青息吐息の営業をしているものなのである。

 ただ、営業を続ける限り、金融機関もこれまで貸し付けた金が焦げ付くのを恐れて、館内の補修工事費やその他の支払いのためにさらに金を貸す。

 こうして、倒産するまで栄養剤の点滴を続けるものだから、実際に潰れて不良債権となり競売にかけられるまで周囲の住民たちには判らないのである。

 だから、倒産した経営者がどうなろうと、住民たちはまったくの無関心である。それが、観光地の血も涙もない現状なのだ。

 そんな旅館やホテル関係者と自治体が活性化のために手を組んだところで、誰も関心など持たないし、協力もしない。こんなことは、もう百年にもわたって続いていることで嫌というほど判りきっているはずなのに、何故、未だにこんなところにしか目を付けられないのかが判らない。

 自分のホテルだけが儲かればいい。ホテルや旅館だけが潤えばいい。そんな考え方を変えなければ、観光地に未来などないのである。

 今こそ、どうしたら、観光業者と一般地域住民とが協力して自治体起こしに取り組めるかを、性根を据えて考えなくてはならないのではなかろうか?

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お金を貸して下さい。 [山ノ内町の風景]


お金を貸して下さい。


    ご近所の、とある薬局へ、バックパックを背負った一人の二十代前半と思える青年がやって来た。

    「ちょっと、風邪気味なので、風邪薬をください」

    と、言う。薬局のおばさんは、青年の症状を訊きながら、市販の総合感冒薬を勧めると、青年は、少し困った顔になり、突然、こう言ったのだった。

    「あの~、ぼく、お金持っていないんです。あちこち観光している間に、誰かに財布ごと盗まれてしまったみたいで・・・・。中には、カードも入っていたんですけれど・・・・。だから、この風邪薬代、貸しておいてもらえませんか?住所と電話番号と名前を書いて行きますから、あとで、必ずお支払いします」

    薬局のおばさんは驚いて、

    「そんなこと言ったって、あなた、この近くの人じゃないでしょ?どうやって、お金を持ってくるつもり?」

    「こちらの住所へ、現金書留で送ります。だから、お願いします」

    青年は、何度も頭を下げるので、おばさんは、仕方なく紙を差し出し、青年の住所と名前と連絡先を書いてもらった。そして、それにしても、まったく所持金がないのなら、ここからどうやって自宅まで帰るのだろうかと、心配になった彼女は、少しばかり、いつものお節介癖を出し、こう、訊ねた。

    「それで、あなた、お金もないのに、ここからどうやって家まで帰るの?それとも、交通費ぐらいは持っているの?」

    青年は、首を横に振り、それも持っていないと言う。

    「でも、何とかなると思います。ヒッチハイクって手もあるし・・・・」

    「ヒッチハイクだなんて、そんなこと危ないじゃないの。どうしても困ったら、この近くに交番があるから、そこで相談してみなさいよ。お巡りさんなら、何とか助けてくれるかもしれないし------」

    おばさんは、自分にも県外の大学へ在学中の一人息子がいるので、何となく、この青年に息子の姿を重ね合わせ、つい情にほだされてアドバイスした。青年は、ありがとうございますと、何度もお礼を言って、薬局を出て行った。

    しかし、それから二時間ほどして、同じ青年が、また、その薬局へやって来たのだった。

    応対に出たおばさんは、まだ、何か心配ごとでもあるのかと不審に思い、

    「どうしたの?交番へは行ってみた?」

    「はい、でも、交通費を貸すことは出来ないと言われて・・・・。それで、申し訳ないんですが、家まで帰るお金、5000円ほど貸してもらえないでしょうか?」

    「5000円----?」

    「お願いします。必ず、薬代と一緒にお返ししますから」

    「・・・・・」

    薬局のおばさんは、内心、この青年に対しての疑いの気持ちと、気の毒だと思う気持ちとが葛藤したものの、やはり、息子とイメージが重なってしまい、またもや、仕方なく、5000円を貸すことに決めた。

    「それじゃ、気を付けてお帰りなさいね」

    「はい、ありがとうございます。必ず、家へ戻り次第お送りします」

    青年は、喜んで安堵の笑みを見せながら、薬局をあとにした。







    あれから、もう、十年以上経つ・・・・・。が、薬代も、交通費の5000円も未だにおばさんの元には送られては来ない。

    青年が書いた住所も、電話番号も、名前さえもがデタラメだった。

    もちろん、あの日、青年は、交番へも行ってはいなかった。

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